世界初! ナノファイバーにて心筋細胞組織を構築

世界初! ナノファイバーにて心筋細胞組織を構築
心筋梗塞を始めとする虚血性心疾患の患者は日本で約80万人。年間約4万人が亡くなっている。現在、心臓移植が唯一の有効な治療法だが、ドナー不足、免疫反応などの深刻な問題を抱えている。
ES、iPSといった多能性幹細胞の開発により、幹細胞から分化誘導した心筋細胞による移植治療が、心臓移植に代わる治療法になると期待されている。が、これまでの平面的な細胞培養法で得られる幹細胞由来の心筋細胞は、生体内のそれのように3次元構造を有し厚みのある組織を構築できず、細胞の向きがバラバラで配向性がないため、筋収縮力や組織強度が弱く、電気生理学的性質でも実際の心臓組織と異なっているという。 京都大学高等研究院物質-細胞統合システム拠点iCeMSの劉莉 連携准教授、京都大学工学研究科の李俊君、日本医療研究開発機構(AMED)特定研究員、大阪大学大学院医学系研究科 組織・細胞設計学共同研究講座の...

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